令和3年度 「農村振興」優秀報文が決定しました!
全国農村振興技術連盟
当連盟会誌「農村振興」に掲載いたしました、令和3年1月号(第853号)から12月号(第864号)までの報文119編を対象として企画幹事会(編集委員会)委員及び地方協議会担当者による投票の結果、下表の12編を優秀報文として決定いたしました。
全文を当連盟ホー ムページに掲載いたしますので是非ご覧になってください。
受賞論文 講評概要
掲載年.月 号 数 |
表 題 及 び 執 筆 者 | 寸 評 |
令和3年1月 第853号 |
【農村の振興】多面的機能の発揮 広域たかしま代表 松本文男 |
「広域たかしま」における広域化までの流れや体制、その効果や今後の課題について細かくまとめられており、他地区においても参考となる報文である。 |
令和3年1月 第853号 |
【農村の振興】まちからむらから 広島県土地改良事業団体連合会 秋山浩三 |
川尻地区において、基盤整備事業や環境配慮型水路の配置により、各種イベントが開催され、それを通じて地域の活性化が図られていることが分かりやすくまとめられており、興味がわく内容でした。今後もさらに地域の活性化が図られることを期待します。 |
令和3年2月 第854号 |
【提言】 香川県土地改良事業団体連合会参事 竹内 靖 |
土地改良区の適切な運営をしていくうえで複式簿記の導入は強く推進されている。その中で導入に向けた状況、簿記会計の導入における県土連としての関わりや工夫、課題についてまとめられており、他地区においても参考となる報文である。 |
令和3年2月 第854号 |
【農村の振興】まちからむらから 愛媛県土地改良事業団体連合会 白石 徹 |
防災・減災の観点からため池の対策が注目されている中で、ため池の生態系や憩いの場といった多面的機能という異なった要素も含めた整備検討は、他県でも必要な視点で参考となる報文である。 |
令和3年5月 第857号 |
【農村の振興】まちからむらから 兵庫県淡路県民局洲本土地改良事務所 加藤浩司 |
農地中間管理機構関連農地整備事業を活用した未利用農地への企業参入の取組について、企業公募や基盤整備の計画、地権者の合意形成等の手法が丁寧に紹介されており、先進的な事例として大いに参考となる内容である。 |
令和3年5月 第857号 |
【技術ノート】 (株)エース 技術二部 技師長 清水正義 |
まさに技術ノートとしての内容であり、非常に興味を持った。最後に記載のあるとおり、業務発注者は、コンサル等が汎用化ソフト等を用いて整理した成果品を鵜呑みにする傾向にあり、応用能力が低下しているとの見解は同感であり、特に若手技術者にとっては、計算ノウハウを習得できる手法として、非常に参考になると感じた。 |
令和3年6月 第858号 |
【提言】 元長野市農林部次長 久保田克人 |
農業用ため池を活用した河川の洪水軽減の取組が紹介されており、ため池管理者との調整や、低水管理、事前放流管理などの具体の管理手法にも触れられている。近年、大雨等の自然災害が激甚化・頻発化する中で、大変参考となる内容である。 |
令和3年7月 第859号 |
【農村の振興】まちからむらから 熊本県県央広域本部農林部農地整備課 永井寿治 |
地震後の復旧に当たり、単なる復旧ではなく、未来の地域農業の在り方を見据え、更なる発展に繋がる取り組みとして「創造的復興」を実施しており、農地災害復旧の課題への対応を行いつつ、農地の大区画化や農地集積率が拡大する効果が出ていることから、今後の地震後の復旧において参考となる取組事例である。 |
令和3年7月 第859号 |
【海外レポート】 在中国日本国大使館一等書記官 大江槇哉 |
新型コロナウイルス発生時の中国国内の状況や在留邦人退避の状況等が時系列でまとめられ、臨場感や緊張感が伝わる内容でした。執筆当時も在中国日本国大使館職員とのことで、言葉を選びながらの文章も大変だなと感じ、また、農業土木職員が国家の最前線で活躍している事に感銘を受けた。 |
令和3年8月 第860号 |
【農村の振興】まちからむらから 兵庫県淡路県民局洲本土地改良事務所 森本雅規 |
淡路島独自の「ため池交流保全」について紹介しており、島独自で試行錯誤しながらため池保全に取り組んできた経緯が伺える。ため池保全活動の先駆けとして、他都道府県等でも参考となる取組である。 |
令和3年10月 第862号 |
【提言】 北海道根室振興局 藤原弘昭 |
地域が抱える課題に対して掲げたビジョンの実現に向け、関係者(県・市町村・JA・関係団体)が一体となって取り組んでいる状況が解りやすく記載され、近年注目されるスマート農業、外国人雇用、海外輸出の取り組み状況に加え、新規就農者への配慮(子育て支援施設の取り組み)は今後どの地区でも参考にすべき重要なことであり参考になった。 |
令和3年11月 第863号 |
【農村の振興】シリーズ企画 小豆沢保全隊 代表 畠山 磐 |
コロナ前の成功事例を伝える報文が多い中、コロナウイルスにより伝統文化の継承や多面的機能支払交付金の取組が十分に行えず、これらの活動に対する人々の意欲の低下、高齢化や担い手不足への危機感から子ども会とのタイアップなどにより、非農家を含めた保全活動の活発化によりコミュニティの強化を図っている現場のリアルな声を感じた。 |
※執筆者の所属及び職名は掲載時のものです。